Italy / イタリア - 世界ぽろり旅 https://amonkeybb.sakura.ne.jp 日本からぽろりと飛出し、涙をぽろり。耳寄り情報もぽろりします Tue, 25 Nov 2025 01:28:48 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.26 80321178 大ピンチ…。悪名高いLCCの搭乗日にローマ全域で大規模ストライキ発生!! https://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12608 https://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12608#respond Thu, 16 Jul 2015 21:50:47 +0000 http://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12608 15/MAY/2015 from Rome to Warsaw 今日は素晴らしい出会いに恵まれたイタリア滞在を終え、ポーランドへと飛び立つ日。 今回のフライトは、ヨーロッパを代表するLCC『ライアンエアー』を利用します。 […]

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15/MAY/2015 from Rome to Warsaw

今日は素晴らしい出会いに恵まれたイタリア滞在を終え、ポーランドへと飛び立つ日。

今回のフライトは、ヨーロッパを代表するLCC『ライアンエアー』を利用します。
一応説明しておくと、ライアンエアーは世界のLCCの先駆け的存在で、料金設定の低さでは他に追随を許していません。だから利用者の数も相当多い航空会社。

でも料金が安い分、ありとあらゆる手を使って利益を上げようとする事でも有名。

例えば、荷物の重さ超過100gにつき数千円の追加料金が取られて、結局航空券よりも高い荷物料を払わされたり、
チェックインとは別にVISAチェックという独自のシステムがあって、それを知らずに搭乗ゲートまでやって来てしまった人は搭乗を拒否され、新しいチケットを買いなおさせられたり、

あまり良い噂を聞かない航空会社でもあります。
 

僕たちも料金が安いというだけの理由でライアンエアーを選んだので、追加料金の支払いは何としてでも避けなければいけません。

なので、前回マドリードからミラノに飛ぶフライトの前夜に空港泊をした時に、使われていないチェックインカウンターの計量器を使って自分たちの持ち物の重さを事細かに計測しました。
そして規定内に納まるような荷物の組み合わせを試行錯誤しながら見つけ出し、完璧なパッキング計画を立ててあります。

荷物の次に大事なのは空港に早めに行く事。
上にも書いたように、通常の航空会社よりも厳しいチェックがあるから時間がかかるのに加えて、人員削減しているのでチェックインカウンターが一つしかなくて数時間待ちの大行列が出来るという噂だからです。
 


 

という事で、今日は余裕を持って起床して、のんびり出発の準備。
準備が終わってもまだ時間に余裕があったので、宿で昼ご飯を食べてから行くことにしました。

そしていつものように電熱棒クッキングでパスタを作って食べようとしていたら、いつの間にか出発する予定の時間をすぎていました!

やばい!!

急いでザックを背負い、作り立てのパスタを鍋のまま手に持って、宿からメトロの駅へ向かうバスに乗り込みます。

ふー、なんとか間に合った…。

しかし、メトロの駅に着いた僕たちを待っていたのは想定外の事態でした。
 

まさかのローマ全面ストライキ…。

メトロの駅に着いたら、一目散にチケットカウンターへ向かいます。

しかし、僕らの目に飛び込んで来たのは何か様子がおかしいメトロの駅。
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もう昼の1時なのに、シャッターが下りていて中には誰もいない。
他の人たちも怪訝な顔をしてシャッターの張り紙を読んでいます。

僕たちも読もうとしたけど全部イタリア語で全然分からない、隣には同じ宿に泊まっていた韓国人の女の子。
彼女も英語はペラペラだけどイタリア語がわからない。

そしたら隣にいたおばさんが英語で教えてくれました。

「メトロは今日ストライキよ。」

”え、ストライキ?!”

「13時から再開するって書いてあるけど、もう過ぎているし多分今日は一日中メトロは閉まったままよ。」

僕たちは空港へのバスに乗るためにメトロで中央駅まで行かなければならない。韓国人の彼女も中央駅からバルセロナ行きの国際列車に乗らないといけないので同じ。

”ここから中央駅までのバスはありますか?”

「バスもストライキよ。トラムも。全てストップしているから無理よ。」

”そんな…。”

よりによってフライトがある日にローマが全面ストライキになるなんて…。
しかも乗るのは悪名高いあのライアンエアー。困ったなぁ…。
 

”ここから中央駅に行く他の方法はありませんか?”

「国鉄だけは動いているから、ここから出来るだけ近くの駅まで電車で行って、そこからタクシーに乗るしかないわね。」

”分かりました。ありがとうございます。”

僕たちのフライトも彼女の列車も出発まで時間がない。

急いで鉄道駅に向かいます。
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鉄道駅に着いたら、電車が来る10分の間に手に持っていた鍋のパスタを一気にかきこみます。
ホームで鍋持ってガツガツ食べてると周りの目がちょっと痛いな…。笑

韓国人の女の子は予約している列車まであと1時間くらいしかないので、ずっと不安そうな顔をしています。
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電車の駅を降りるとすぐにタクシーを探します。
でも、駅前はバスがなくて行き場を失った人で溢れていました。
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タクシーに乗ろうにも、みんながタクシーを待っているのでなかなか順番が回って来ません。
 


 

タクシーを探す事20分ぐらい。ようやく乗れました。
隣にいたイタリア人のビジネスマン風の男性も一緒に相乗りです。
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フライトまであと3時間半。
韓国人の女の子の列車まであと30分。

でも、メトロとバスを失った街は大渋滞。
車が全く進みません。

20分経ってようやく渋滞を抜けたタクシーは、駅へ向かって走り出します。
ところが、走り出した直後にイタリア人の男性が、「ちょっとお金降ろしてくる。」と言って、車を止めて数十メートル先のATMへ行ってしまいました。
もう時間がないのに…。

そして10分後ぐらいに戻って来て、ここまでの分のお金を全額払って去っていきました。
 


 

その後、再び走り出したタクシーのドライバーは何故かメーターをリセット。初乗り運賃をもう一回取りに来た!
どうしようか迷ったけど、さっきの男性がここまでの分は払ったんだしまあいいや。
彼女の電車の時間まで後5分。
それどころではありません。
 

しばらく走って駅に近づくとまた渋滞に突入。

”でも駅はすぐそこだし、ここで降りて走ろう!”

そう言って、荷物を降ろしてお金を払おうとすると、タクシーのドライバーが、「荷物代1個2ユーロよこせ。」と言って来た。アフリカかここは!
ただでさえ、ストで余計な時間と出費がかさんでいらいらしているのに、さらにイラッとします。

ドライバーの事は完全に無視して、メーターの料金を渡して駅まで走ります。
 

しかし、僕たちの努力も虚しく、駅に着いた時には彼女の列車の時刻は過ぎてしまっていました…。

「ここまでどうもありがとう。とりあえず駅のカウンターで聞いてみるわ…。」
しょんぼりした彼女はお礼を言って去っていきました。かわいそうすぎる…。
 

一緒に乗ってた女の子は電車に間に合わなかった。
ローマからバルセロナの国際列車なんて数万円はするはず。
でも多分お金は返ってこない。クレームを言おうにも、言う相手がいないから。

メトロが動いてたら10分のところ、二時間近くかかった。
こんなの時間に余裕を持って空港に向かった人ですら間に合わないレベル。

地元の人はストの予告をされているはずなので、被害に遭うのは旅行者ばかり。

イタリアは長い歴史もあるし芸術でも秀でている国。でもそれははるか昔の話。
今の低迷しているイタリアを目の当たりにした気分でした。
 

ライアンエアーでワルシャワへ。

鉄道駅からシャトルバスに乗って、無事にフライトの1時間前ぐらいに空港へ到着。
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チェックインカウンターで重さピッタリの荷物を預け、うわさのVISAチェックも済ませて搭乗ゲートへ。
無事、ライアンエアーの課金包囲網をくぐり抜ける事に成功しました。

荷物の重量を減らすために持っている服を着られるだけ着込んでいるので、みんな半袖の季節なのに、二人とも長袖長ズボンにスカーフまで付けてもこもこです。
(僕はこのときズボンを3枚重ねて履いていました。笑)
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そして、搭乗待ちの大行列に並んで機内へ。
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中に入ると狭い座席に、狭い荷物入れ。
座席の前には追加料金で購入できるフードやドリンクのシール。
そして機内のスピーカからはジュースがグラスに注がれる音が流れ、奥からは食事が加熱された香りが。
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くそぅ、お腹へってきた…。
さすがライアンエアーだ…。
 


 

そんな腹ぺこの僕たちを乗せた飛行機はローマからワルシャワへ。

フライト自体は何の問題もなく、乗ってからすぐにワルシャワの街が見えて来ました。
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空港についたら、バスに乗って街の中心まで向かいます。

ポーランドには僕たち二人の友達がたくさんいるので、今日はワルシャワにいる友達の家に泊めてもらう事になっています。

空港のWi-Fiで街の中心にある駅に行く時間を伝えたら、「分かった。すぐいく!」という返事が返ってきました。
 

そしてやってきたのは、こんな駅!
でかい!!これは旧共産圏だった時の名残だそうです。
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バスから降りてキョロキョロしていると、「Hi! Daisuke!!」と後ろから声をかけられました。

振り返ったら、懐かしのDoraとMichelがいました!
(二人については次の記事で詳しく紹介します。)
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「ワルシャワにようこそ!さあ、家に行こうか。」

そう言って、トラムに乗って家まで案内してくれました。
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そして、家に着いたら「お腹空いたでしょ。」と言ってご飯を出してくれました。

もう日付が変わる時間だったけど、二人とも本気でお腹が減っていたので、
”うん!めちゃくちゃ空いてる!笑” と言って、ガツガツ食べました。
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そんな感じでやってきたポーランド。

これから懐かしの友人たちとの再会ラッシュが始まります!!

つづく

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ローマと言えば…。シカとロバとダチョウとアルパカ?!! https://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12579 https://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12579#respond Wed, 15 Jul 2015 21:50:56 +0000 http://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12579 12〜14/MAY/2015 in Rome クレモナの街で夢のような時をすごした僕たちが次に向かうのはローマ。 そこから僕たちの友達がたくさん待っているポーランドへのフライトを予約しています。 イタリアに来た唯一の理由 […]

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12〜14/MAY/2015 in Rome

クレモナの街で夢のような時をすごした僕たちが次に向かうのはローマ。
そこから僕たちの友達がたくさん待っているポーランドへのフライトを予約しています。

イタリアに来た唯一の理由である『クレモナに行きたい!』という僕たちの願いは、想像を遥かに超える形で昇華されたので、これで心置きなくイタリアを去る事ができます。
 

初めてのブラブラカー

クレモナの駅から列車を乗り継いでやってきたのはピアツェンツァの街。
今日はここからブラブラカーでローマへ向かいます。
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ブラブラカー(Bla Bla Car)は、ある目的地へ向かうドライバーと、それと同じ目的地へ向かう人が、お互いをインターネット上で見つけて相乗りをする事ができるサービスです。

ブラブラカーのウェブサイトはこちらhttps://www.blablacar.com
 

という事で、約束をしている駅前でドライバーを待っていると、ドライバーが時間通りにやってきました。
イタリアのSIMを持っていないから心配だったけど、ちゃんと待ち合わせに成功して一安心。

ピアツェンツァの駅を出てから、相乗りするもう一人の女性をひろってローマへ出発!
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快適な車は綺麗な山道をぐんぐん抜けて、
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車はあっという間にローマ市内に入りました。

「君たちはどこで降ろしてほしいの?」とドライバーに聞かれたので、”郊外の宿を予約してるけど、ブラブラカーの約束通り街の中心でもいいですよ。”

「宿の場所はどこ?ちょっと地図を見せて。」

そしてしばらく地図を眺めてから「OK、ここなら乗せていってあげるよ。」と言ってくれました。
 

ここはどこ?!動物だらけのローマの宿。

それから20分後。

ドライバーがスマートフォンの地図を見ながら宿の場所へと向かってくれているのですが、どうもおかしい。

なんか、どんどんどんどん山の奥へと入っていく。
そして挙げ句の果てにはぐねぐねの山道に。

「君たち本当にこんな山奥に泊まるの?」「正気?」とドライバーに笑われながら到着したのはこんな場所。

ん??ステーキハウス??ここは一体…。
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でも、何度地図を確認しても宿の場所はここであってる。

ドライバーはもう一人の女性を街まで乗せていかないといけないので、呆然として立ち尽くす僕たちに「グッドラック…。」と苦笑しながら言って去っていきました。
 


 

宿はどこだ?!
周りを見渡してもステーキハウス以外にそれらしき建物はありません…。

仕方ないので唯一の道が続いている方へと歩きます。
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するとそこには衝撃の光景が…!
 

シカ?!
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ロバ?!!
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ダチョウ?!!!
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リャマまで?!!!
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ここ、ローマですよね…?
 


 

ローマに着いた早々に山奥にやってきて、最初に会ったのがシカとロバとダチョウとリャマ?

あまりにも意味が分からなくて笑えてきましたが、しばらく歩くと宿のレセプションが見えてきました。
 

そして、チェックインを済ませて案内された今日のお宿はこんなコテージです!
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部屋は狭いしベッドがあるだけ。
市税込みで一部屋12.4€。市街地からはかなり離れているけど、それでも十分納得の安さです。
“Seven Hills Village” というところです。
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この宿にはキッチンがなかったので、いつものように電熱棒クッキング。
部屋に電源があって助かりました。
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今日のご飯はトマトとツナのパスタ。
試行錯誤の末に、電熱棒クッキングのレシピもかなり増えてきました。
まさやくんとちあきちゃんにもらった鍋もばんばん活躍しています。
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ちなみに向かいに泊まっていた中国人の女の子たちは、枯れ木を拾ってきて火をおこしてコテージの前で料理していました。強者だ…。
 

ローマの街をぶらぶら。

そんなコテージに泊まりながらの3泊4日のローマ滞在。
到着してからは毎日出かけて街歩きをしていました。

まずはバチカン市国に入って、バチカン美術館やシスティーナ礼拝堂、サンピエトロ大聖堂を訪れ
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ミケランジェロのピエタの柔らかさに驚き
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干涸びたトレビの泉に度肝を抜かれ
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それでもコインは投げ込まれる様に唖然とし(あぁ、このコインを集める人になりたい…笑)
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ワルシャワの友達のオススメのカタコンベ(ローマの地下にある巨大な墓所)に行ってみたり、
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古代ローマの街並を眺めたり
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コロッセオの入口から中を覗いてみたりしていました。
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そうそう。そう言えば、街を歩いていたらまたありました!おおかみに育てられる双子の像!
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この赤ちゃんたちはロームルス (Romulus) とレムス (Remus) という名前で、ローマの建国神話に登場する双子の兄弟で、ローマの建設者と言われています。そして伝説では二人はオオカミに育てられたのだとか。

この像を最初に見たのはスペインのセゴビア、そしてミラノの街中、そしてローマ。
全ての道はローマに通ず!とはよく言ったものですね。
 


 

ローマ滞在の最終日には、ティラミスでも食べてみようと出かけました。

ティラミスの店を探して高級ブランド店が並ぶ通りを歩きます。
よく見たらフェラガモの前に物乞いの人が。イタリアの経済格差をまざまざと見せつけられる光景です。
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目の前を颯爽と通り過ぎる車はフェラーリ。
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そんな通りで見つけた高級そうなティラミス屋さん。
でも1つ4ユーロで、ローマにしてはまあまあ良心的な値段設定だったので1つ買いました。
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そして通りを抜けた先の階段でティラミスを食べます。
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そしたら、僕たちが座っていた場所は映画『ローマの休日』に出てきた階段らしい事が判明。
ティラミスがよりいっそう美味しく感じました。笑
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ローマの街を歩いた2日間は、その他にもマエストロにおすすめされたカラバッジョの教会画を見て回ったり、ワルシャワの友達おすすめのトラステヴェレに行ってパスタを食べたり、真実の口のある教会に行ってベタな記念写真を撮ってみたり。

ローマというひとつの街に、驚くほどたくさんの見所がありました。
たくさん観光しすぎてほとんど書ききれていませんが、ローマについて詳しく書かれているブログやガイドブックがたくさんあるので、そちらをご参照ください。笑

▶︎次回:大ピンチ…。悪名高いLCCの搭乗日にローマ全域で大規模ストライキ発生!!

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前兆に導かれて。きっこに訪れた大きな出会い。-後編- https://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12450 https://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12450#comments Tue, 14 Jul 2015 19:05:29 +0000 http://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12450 11~12/MAY/2015 in Cremona 前編を読まれていない方はこちらから!▶︎前兆に導かれて。きっこに訪れた大きな出会い。-前編-   ——- クレモナ滞在4日目。 昨日の […]

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11~12/MAY/2015 in Cremona

前編を読まれていない方はこちらから!▶︎前兆に導かれて。きっこに訪れた大きな出会い。-前編-
 

——-
クレモナ滞在4日目。
昨日の一件でベネチア行きがなくなったら突然気が抜けて、お昼頃まで爆睡してしまいました。

今日はこの街で何をしようかなぁ?とクレモナの弦楽器工房について調べていたら、クレモナ在住の日本人の弦楽器製作者がいるという事が分かりました。

松下敏幸さんという方で、日本人の見学者を受け入れた記事もいくつか出てきたので、かるーい気持ちで行ってみることにしました。
 


 

ミナちゃんの家を出てから、もうすっかり見慣れた街並を歩く事15分。
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Webページに書いてあった住所の辺りまでやってきました。
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入口のネームプレートを見てみると、確かに “Matsushita” の文字と、弦楽器製作者であることを示す”リウタリオ”の文字が彫られています。
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でも、今まで見てきた工房と違って外から工房は見えないし、いつでも入っていい雰囲気とはとても言えない…。

こんな突然訪問しても大丈夫なのかな?
年季の入ったドアがなんだか威圧的に感じます。
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でも、せっかくここまで来たんだし、と思い切ってインターホンを押してみることに。
どきどきです。

“こんにちは。今、旅行でクレモナに滞在している者なのですが、見学させていただくことはできますか?”

「…」ちょっと間があった後、「どうぞ」と言って、鍵が開いた音がしました。
 

小さい扉から中へ。
かるーい気持ちで来すぎて、破れたズボンを履いてきてしまったことを後悔。。
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こっちから入って下さいと招き入れてくれました。
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招かれたのは松下さんの工房。
開放的な高い天井と高い窓から差し込む光。
弦楽器に使われている染料の独特の匂いがします。

初めてお会いした松下さんは鋭く、迷いのない目をしていました。
何でも見透かされるような感じがします。
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そして、お互いに自己紹介を済ませるとこう言われました。

「アポなしで来られたら困るよ。ちゃんと事前に連絡してくれないと。」

やっぱり気軽に来ていい場所じゃなかったんだ。
開口一番にそう言われて、きまりが悪くなります。
 

今、ちょうどf字孔(バイオリンの表板にあるfの形をした孔の部分で、バイオリンの響きを大きく左右する重要な部分)を彫り始めようとしていたところだそう。

「f字孔を彫る時はすごく集中力が要るんだ。もし作業を始めてたら受け入れられなかったよ。」

机の上には、バイオリンの表板が置かれていて、これから彫られる形状が丁寧に描かれていました。
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「お二人は旅行でクレモナにいるんですか?」

“はい。今、1年以上かけて世界を旅行しているんです。クレモナはその中でも私がずっと来たかった街なんです。”

「その旅にはなにか目的とかあるの?」と松下さん。

“いえ…特にないです。”

私たちの旅に、人に胸を張って話せるようなたいそうな目的はない。
『自分の目で世界を見る』という事ぐらい。

「目的があったら同じ旅でも随分違うものになるんだけどね。」

“そうですね…。”

まっすぐ迷いなく生きている人からすれば、私たちの旅行なんてただの回り道。
ますます気まずい感じになってくる。
 

私がすっかり萎縮してしまっていると、だいごろが続けてくれました。
”でも、旅をしている間はできるだけ現地の人と話す事を大事にしています。その為に彼女が前職で設計した血圧計を持って現地の人の血圧を測ったり、可能な限りヒッチハイクやカウチサーフィンをしています。”

すると松下さんは少し私たちに興味を示してくれたようでした。
私たち二人ともがエンジニアで設計の仕事をしていた事。カウチサーフィンの事。二人が旅でよく病気になった事。松下さんと私たちが3人とも兵庫県出身な事などを話しました。

そして松下さんも、クレモナの歴史やこの工房の話、製作する上でのこだわりなど1時間以上にわたり本当にたくさんのお話をしてくださいました。
 

「どうして、ストラディバリが生きていた時代以降、有名な製作者が現れていないんだと思う?」と松下さん。

クレモナは、昔からの弦楽器製作技術が脈々と受け継がれているようだけれど、実際は一度その技術は完全に消失してしまったそうです。

例えばバイオリンの形って本当に不思議な形だけど、何故かこの形に決まっていて、どうやってもこの形が最適なんだそうです。今の技術をもってしても、どうしてこの形になっているのかは分からないそう。
でも、適当に形作られた訳ではなく、誰かが計算で導きだしたに違いないんだ。

現在は、手作りの楽器であっても大量生産の考え方で作られているものがほとんど。
そんな中、松下さんは過去の失われた技術を取り戻そうと、時代に逆らってひとつひとつ丁寧に製作を続けています。

この工房も17世紀に建てられたものをこだわって選んでいて、ストラディバリが活躍していた当時の製作環境に近づけようとしているようです。
きっと、湿度や温度、風の通り方や光の入り方などの微妙な違いが楽器の音色に関わってくるんだろうなぁ。
 


 

工房で色々お話を伺ったあと、マエストロは私たちをニス塗りのための地下室に連れて行ってくれました。
工房の横の階段を下った所にあります。
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ちなみに、私たちは気付いたら松下さんの事をマエストロとしか呼べなくなっていました。
どうも松下さんの放つ職人オーラに圧倒されたみたい。

でも、それもそのはず。
後で宿に帰った後にマエストロについて調べて分かったのですが、マエストロは世界的な賞を何度も受賞されている方でクレモナの中でもトップクラスの弦楽器製作者!

全然知らなかったので住所だけ調べて気軽にノーアポで訪れてしまいましたが、こんなに↓↓すごい方でした…汗

1957年兵庫県生まれ。
1979年より弦楽器修理・製作を志す。1982年イタリア、クレモナに渡る。
82年~87年ロンバルディア州立学校、弦楽器修理課程、クレモナ国際ヴァイオリン製作学校卒業。
その後、スイス・チューリツヒの音楽店MUSIC HUGにて修理を学ぶ。
1987年労働許可を取得し、クレモナ市デイルダ邸内 に工房を構える。
1998年より国際クレモナ・ヴァイオリン製作学校、マスターコース最終学年に日本人初めてのマエストロ講師として招かれ生徒の指導にあたる。

現在までに修理・調整した代表的な楽器は、アントニオ・ストラディヴァリウス、“PARK”1717年、同じく” LEDY LEY”1713 年、及びジョゼフ・グァルネリウス デル・ジェズ“ JEANBECKER”1732年、ジョゼフ・グァルネリウス1689年の銘器が上げられる。

1988年 第5回クレモナ・アントニオ・ストラディヴァリ国際製作コンクール、
ヴァイオリン・チエロ部門それぞれ銀メダル受賞。
1996年 第l2回アメリカ・ニュー・メキシコ開催、VSAヴァイオリン国際製作コンクール
ヴァイオリン部門優勝、ゴールドメダル。
2004年 第3 回パリ国際弦楽器製作コンクール、
ヴァイオリン部門音響最優秀賞。
2006年 第11回クレモナ、アントニオ・ストラディヴァリ国際製作コンクール
ヴィオラ部門2位、銀メダル受賞。

現在までに修理・調整した代表的な楽器は、アントニオ・ストラディヴァリウス、“PARK”1717年、同じく“LEDY LEY”1713年、及びジョセフ・グァルネリウス デル・ジェス“JEAN BECKER”1732年、ジョセフ・グァルネリウス1689年の銘器が挙げられる。

その製作された楽器には、アマティ、ストラディヴァリウスをはじめとする古典イタリアン弦楽器への深い研究の成果が反映されており、音色の明るさと豊富な倍音の魅力が日本を始め欧米で高い評価を得ている。

2005年3月22日、NHKハイビジョン・BS番組で“遠くにありてにっぽん人”『ストラディヴァリウスを越えたい』~イタリア松下敏幸編~、
2007年9月には資生堂提供スペシャル番組、“美を紡ぐ人~今を生きるあなたへ~”がTBSで放送され、益々意欲的に製作活動を行っている。

 


 

ちょっと話がそれましたが、階段を下りた地下にあるここがマエストロのニス塗りのための実験室。
なんとマエストロは染料やニスを天然素材から手作りしているんです!
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クレモナでも多くの製作者が、すぐ乾いて季節を問わずに塗る事ができる既製のニスを使っている。
でも、ストラディバリの時代の昔ながらの方法にこだわるマエストロ。

机には瓶やお皿がたくさん並んでいました。
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棚の中にも、本当にたくさんの材料が並んでいました。
いろいろな材料を混ぜ合わせ、マエストロ自ら抽出します。
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ニスはマエストロが研究を重ね、こだわりぬいた天然素材から作られています。
「今時こんな方法を取っている人はいないよ。」
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右側のオレンジ色の油は3年かけてじっくり酸化させながら、不純物を取り除いているそうです。
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木材の棚もありました。
それぞれの木材に年が書かれています。何十年も前の木ばかり。
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今買った木を使えるようになるのは数十年後。気が遠くなりそうです。
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今はちょうど夕方。
この部屋は西陽が差し込む部屋をあえて選んだそうです。
ここでニスの色が見やすい光の入り具合、ニスが塗りやすい室温・湿度になる日や時間帯を選んでニス塗りを行っています。
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ニス塗りの工程は夕方の光が入る時間にしかしないそうです。
天然の光の元で、自然の色を確認しながら丁寧に塗っていくそう。

しかも、冬場は気温が低くニスが乾かないから、今年に入ってからはまだニス塗りはしていないそう。
ここに置いてあったバイオリンは、去年の秋頃からずっとこのまま置いてあるものです。
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これほど丁寧に作られる楽器もなかなかないだろうなぁ。
 


 

そして再び工房へと戻ってきた時、私が10年以上ずっとビオラを弾いているという話になりました。

そう。私は高校生のときにビオラと出会った。
ビオラを通じてたくさんの友達ができて、それまでは暗かった私の人生がぱあっと明るくなった。
それに、音楽は目に見えないものなのに、ビオラは私にびっくりするほど美しい世界を見せてくれた。
だから私にとってビオラは、私の人生とは切っても切り話せない特別な存在。
 

するとマエストロは、”そうなの?そうとは知らなかったなぁ。”と、少し驚いてからこう言いました。

”そこに置いてあるのはビオラだよ。”

マエストロが指差した先には一台のビオラが!
弦も駒(弦を支えるための部品)も取り付けられていない生まれたてのビオラです。
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このビオラを見たとき、私はただの偶然以上のものを感じました。

だってマエストロが1年に作る弦楽器はたったの2台か3台。
だから完成品が工房にある事なんてめったにない。
しかもバイオリンに比べて圧倒的に作られる数の少ないはずのビオラがここにあった。
そして、ビオラ弾きの私がそこへやってきた。
 

「もしよかったら弾いてみる?明日の朝にここに来れるならセッティングしておくよ。」

”え?!”

一言でセッティングって言っても、わざわざ弦を張ってチューニングをしないといけない。
ふらっと工房に立ち寄っただけの私みたいなアマチュアのためにそこまでしてもらえるなんて…。
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”ほんとうに良いんですか?”

「もちろん。」

「あ、そうだ。このあと製作者仲間とバールに行く約束をしてるから、せっかくだし一緒に行こう。2時間後にここに来れる?」

”あ、はい。”

「じゃあ夜7時にまたここに来て。道は分かるね?」
 


 

そして約束の夜7時。
再びマエストロの工房へやってきました。

するとマエストロの口から思いがけない一言が。

「時間があったからビオラのセッティングしておいたよ。」

時間なんてあったはずがない。
私のために時間を作ってくれたんだ…。

マエストロは戸惑う私にピカピカのビオラを手渡してくれました。
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これがマエストロの作ったビオラ。
受け取ったビオラをまじまじと眺めます。
P5121551

生まれたてのビオラのペグはちょっと硬くて上手くチューニングできない。
そしたらマエストロがチューニングを手伝ってくれました。
P5121555

「弾いてみてごらん。」

マエストロに促されて、おそるおそる弓を弦にあてて弾いてみます。
P5121553

そしたら…

すごい!!

1つの音を弾いただけで、倍音が部屋一面にぶわっと広がった!
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すごい音が出たからおもわず笑ってしまう。
私が日本で練習している音をいつも聞いていただいごろも、ビックリしすぎて横で笑っています。
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マエストロのビオラから出た音は、深みがあって、高音も優しい。
1年以上ぶりに弾いたのに力まなくてもスッと音が出てくる。
それにひとつひとつの音がどれも甘い。

弦をまたいだときの違和感が全くなく、音と音が自然につながっていく。
今まで奏でた事のない滑らかなメロディーが響く。
弾いていると、どんどんどんどん音に引き込まれていく。

新しい楽器はきつい音がするイメージだったけど、出来たばかりとは思えない優しい音色。
一年以上弾いていなかったのに、一年前よりも上手くなった気がする。
P5121578

弾きながら目に入るマエストロこだわりのニスの色は、のっぺりした一色じゃなくて、生きているみたいだった。
例えば木の色が決して一色じゃないように。
葉っぱの色が一色じゃないように。

出来たばかりのビオラなのに、何十年も経っているかのような味わいがあった。
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木がすくすくと育っていくように、このビオラからも今にも形を変えていきそうな生命力を感じる。

そうだ、木なんだ。
マエストロが土を耕し、種を植えて、しっかりと根を張った楽器。
芯の通った木になるまで育て上げた木に、演奏家が演奏することで美しい花が開く。
 

どれぐらい弾いていただろう。
気がついたら顎当てに汗がびっしょりついていた。
 


 

「じゃあそろそろ出かけようか。行きつけのバールで友達と待ち合わせしてるから。」

工房を出て、マエストロと一緒にクレモナの街を歩きます。
P5121585
 

まださっきの興奮で汗びっしょりの私。
歩きながら、恐る恐る聞いてみた。

“あのビオラおいくらなんですか?”

「うーん。それは聞かない方がいいと思うよ。」
 

マエストロは一年に3台ほどしか楽器を作らない。
世界の名だたるコンクールで賞を取り、ストラディバリウスをはじめとする数々の名器を手がけてきたマエストロの手から産まれた数少ない楽器。
私なんかには絶対に手が出ない値段ってことだ…。

それに金額以上に、我が子を安心して預けられる人、信頼できる人、自分の楽器を愛してくれる人にしか売らないんだと思う。

そんな大切な楽器を、絶対に買えないと分かっている私に弾かせてくれたんだ。
 


 

そして連れて行ってもらったのはこんなバール。
親子代々受け継がれてきた、100年以上経つ老舗です。
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中に入るとマエストロのお友達が二人いました。
Primo Pistoniさんと、Alessandro Voltiniさん。

お二人もクレモナのトップクラスの製作者だそうです。
巨匠の友達は巨匠。人生を弦楽器製作に捧げている人同士、気が合うんだろうなぁ。

Primoさんが広げていたクレモナのローカル新聞には、ストラディバリが100億円近くの高値で落札されたという記事。やっぱり弦楽器が好きな人は仕事の後でも弦楽器のことばっかり考えてしまうんですね。

そんなマエストロたちはイタリア語で楽しそうにおしゃべり。
私たちは英語とスペイン語がちょこっとしか話せなかったけど、3人がスペイン語や英語で話をしてくれました。

そして美味しいワインとおつまみをごちそうになり、3人のマエストロとはお別れ。
P5121591

別れ際に、「明日の朝、もし時間があったらまた弾きにおいで。」

そう言ってマエストロは帰って行きました。
 

まるで夢でも見ていたかのような時間。

気付いたら二人とも目が涙ぐんでいました。
 


 

次の日の朝。
今日はクレモナを出発する日です。

出発までに時間があったので、再びマエストロの工房へお邪魔しました。
いつものようにインターホンを押すと、「ビオラを弾く前にコーヒーでも飲みに行こうか。」と言われ、一緒に出かける事に。
P5111521

お言葉に甘えて、マエストロ行きつけのカフェでモーニングコーヒーをごちそうになりました。

この時のお話で面白かったのが、「楽器を作る上で大切なのはプロポーション」だということ。
弦楽器たちは必ずしも左右対象である必要はなくて、全体のバランスが最も重要だそうです。
私たちもエンジニアとして一応はものづくりに携わっていた身なので、芸術作品と工業製品の作られるプロセスの違いをまざまざと感じずにはいられませんでした。
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そしてマエストロはその後も、「クレモナに来たなら街を案内してあげるよ」と言って街の事を色々と教えてくれました。
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15世紀にできた貴族の家にも顔パスで入れるマエストロ。
私たちだけでは入れない内部まで連れて行って見せてくれました。
天井の装飾がすごく繊細できれいです。
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そもそも音楽はこういう場所で楽しまれるもので、目先の利益を追求するんじゃなくて、純粋に貴族を楽しませるためのものだった。

こういう装飾を楽しむ余裕がある頃に、ルネッサンスが起こりローマではミケランジェロやダヴィンチといった芸術家が生まれ、クレモナでも弦楽器製作が栄え、その後はぱたりとなくなってしまった。

この頃の芸術を見ていると、計り知れないほどのお金と時間が費やされている事が分かる。
そして、今の時代にそれを超えるものを作ろうとする事は限りなく不可能に近いんだなぁと思い知らされました。
 


 

そして工房へ戻ると、あのビオラが待っていました。
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そして、マエストロのご好意であの素晴らしいビオラをもう一度弾かせてもらうことができました。

たぶんこれから先の人生で、これより良い音のするビオラを手にすることは二度とないんだろうな。
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あの優しい響きは今でも私たちの頭の中にしっかりと焼き付いています。
 


 

昨日マエストロと話していたとき、お弟子さんはほとんどとらないと言っていた。
理由は自分の仕事に集中したいから。

もし弟子入りするなら、2年は教えるからそのあとの2年は恩返ししてもらう、トータル少なくとも4年ぐらいはいるぐらいの覚悟がないととらない。
教えるのに時間が必要。その時間がもったいない。

じゃあなんで私たちのためにこんなに時間をとってくれたんだろう?
昨日の工房で1時間半、バールで1時間半、朝のコーヒーとお散歩とビオラで1時間半。
昨日のビオラのセッティングにも時間をとってくれた。
あれほど時間の大切さを分かっているマエストロなのに。

私たちに割いてくれた時間があれば、どれほど仕事が進むだろう。

マエストロは私たちなんかのために時間を使ってしまって良かったのかな…?
もらうことばかりだったけど、何か少しでもお返しできたことがあったかな…?

そんなもどかしい気持ちと、今起きていることが信じられない気持ちでいっぱいになりながらも、素晴らしい出会いに恵まれたことに感謝しました。

本当に夢のようなひとときだったなぁ。
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このビオラの名前は “CAPRAIA” カプライア。トスカーノ地方にある孤島の名前だそうです。
いつかまた、このビオラの音色を聴ける日が来たらいいな。

おわり

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08~11/MAY/2015 in Cremona

ミナちゃんからは「torrone(名物のスイーツ) ・torazzo(鐘楼) ・tettone(巨乳)」の3Tの街だよと教えてもらったクレモナ。

でも街を探してみても巨乳はそんなにいなくて普通な感じでした。
って私が言うのも随分失礼な話だけど。笑

ミナちゃんの家には4泊させてもらっているので、今日ものんびりクレモナの街歩きです。
 

世界のクレモナ。やっぱりここは弦楽器職人の街だった。

街を歩いているといたる所に見つけたのが、こんな看板。
写真の上から2番目に弦楽器を抱えた人の絵と、職人の名前が記されています。
ちなみに、弦楽器職人はこの地では“リウタリオ”と呼ばれています。
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街には弦楽器を持っている人がたくさん。
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広場に出ると、かの有名なストラディバリの銅像も。
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これは数年前に新しくできたばかりのバイオリン博物館。
ストラディバリ、グアルネリ、アマティといった名だたる作家の楽器が置いてありました。
でも普段は演奏されることなくショーケースに保存されているのが残念。
時折コンサートでその音色を聞くことができるそうです。
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この博物館には弦楽器製作コンクールで優勝した作品もたくさん飾られていました。
博物館に入る時にヘッドセットが渡されるので、その楽器で演奏した音色を聞くことができます。
でもやっぱり弾かれないのはかわいそうに思えてしまう。
 

クレモナの街にはストラディバリの家も残っていました。
見学の時間外だったので中は覗き見しかできなかったけど。
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そんな感じで、街を歩いているとやっぱりクレモナはバイオリン職人の街なんだなぁと実感します。

生ハムまでバイオリンだし。笑
P5091368
 

バイオリン工房見学

街にはたくさんの弦楽器工房があって、お願いしたら見学させてもらう事ができました。
工房にもよりますが、ノックしたら気軽にお邪魔できる感じで、お話も聞く事ができます。
 

私たちが最初にお邪魔したのは日本でも有名なモラッシーさんの工房。
P5081267

中に入ってみて日本人っぽい人がいる、と思ったら日本人でした。
クレモナの弦楽器製作学校を卒業して、ここで働いているきばやし君。
まだ若いのにもうクレモナ暦9年です。見た目通り穏やかな物腰の青年です。
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クレモナには弦楽器製作学校があって、そこで5年間勉強するそうです。
そんなに学ぶことがあるのが不思議に思えてしまうけど、奥が深いんですね。
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弦楽器職人を志そうと思ったらなかなかの覚悟が必要。
きばやし君は高校卒業後すぐにクレモナに行って、製作学校に行きながら工房でバイトして技術を積んできたそう。
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高校のときかぁ…。自分だったらそんな覚悟できなかっただろうなぁ。
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モラッシーさんの工房では弦楽器の作り方も少し教えてくれました。

これは弦楽器に使用される木を保管するための倉庫。
ここで何十年も木を乾燥させています。
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横縞がくっきりしているのが楓の木、もう一方がもみの木です。
弦楽器は裏板が硬い楓の木、表板が柔らかいもみの木でできています。
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弦楽器の板の厚みは一定ではありません。
何度も厚みを測りながら削っていました。
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きばやしくんは木と向きあってるだけで幸せなんだって。
私もものづくりをしていたからその気持ちはよく分かります。
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工房で新しく産まれる楽器を見ていると、そろそろビオラを弾きたくなってきました。

モラッシーさんのところでビオラがあるか聞いてみましたが、今はビオラの在庫がないみたい。
やっぱりビオラはバイオリンと比べて作られる数が少ないみたい。
 

街に出てビオラを探してみると、インフォメーションセンターみたいなところにビオラをたくさん置いていたので弾かせてもらいました。一年以上ぶり!!
P5081350

でも久しぶりすぎて指が全然言うことをきかない…。
ビオラは5本ぐらいあって、全部弾かせてもらったけど残念ながらいまいちピンと来るビオラはなかったです。
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今頃、私のビオラはどうしてるんだろうなぁ…。
カビはえたりしてないかなぁ…。
 

その後も、いくつか工房を見学させてもらいました。
P5081230

工房はこんな小さな街に本当にたくさんあるみたい。
調べてみたらその数80以上!ちょっと路地を入れば工房にぶつかる感じでした。
P5081233
 

クレモナで前兆に導かれて。

そんなクレモナでの滞在中のこと。
ある日ミナちゃんがこう言いました。

「クレモナに5日もいるんだったらベネチアに行ってみたら?クレモナにそんなにいてもする事がないだろうし、日帰りで行けるよ。」

ベネチアと言えば誰もが太鼓判を押してすすめてくるイタリア随一の観光地。
二人とも行きたかったけど、時間の関係でこの旅で行くのは諦めていた街。
ここから日帰りで行けるほど近いなんて知らなかった。
横にいるだいごろは目をときめかせて行く気まんまんです。笑
 

〜ここからはだいごろの日記をそのまま引用します〜

クレモナ2日目。
ミナのオススメでベネチアに行こうと思い立った。
電車は一人80ユーロとかしてめちゃくちゃ高かったから、ブラブラカーを調べてみた。
そしたらクレモナ発ベネチア直行で、10ユーロのドライバーがいた!ラッキー!
(ブラブラカー:同じ目的地に行くドライバーと旅人が車をシェアできるWebサービス。)

クレモナは小さい街だけど5日も滞在する予定。
そのうちの一日を日帰りでベネチアに行けるなら、日程的にも全く問題ない。
きっこも10ユーロでベネチアに行けると聞いて嬉しそう。

よし予約しよう!

そう思ってもう一度ブラブラカーの検索画面を開くと、なんとさっきまで3席もあった車の予約がいっぱいになっていた。10分前までは大丈夫だったのに!

その時はもう完全にベネチアに行くつもりになってたから、すごくがっかりした。

でも、まだ電車がある。
80ユーロだせば行って帰って来る事ができる。
ちょっと高い気もするけど、行き先はあのベネチアだ。

そんな事を考えていたとき、きっこがふと「ベネチアには縁がなかったな。」と言った。

その言葉を聞いて、ハッとした。
思い出したのは少し前に読んだ『アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)』という本に出てきていた”前兆”の話。
 

——-

“Everyone on earth has a treasure that awaits him,”
(地球上の全ての人に、その人を待つ宝物がある)

あせってもいけないし、
いらいらしてもいけなかった。
もし、衝動にかられて先を急ぐと、
神様が道すじに置いてくれたサインや前兆を見落としてしまうだろう。

神様はサインや前兆を僕の進む道に
用意していてくださるのだ。

——-
 

「そうか。これはベネチアには行かずにクレモナにいろって事だ。」

イタリア随一の見所であるベネチアが目と鼻の先にありながら、行かない。
旅に出る前から行きたかった場所だったからすごく残念な状況のはずなのに、そう考えたら意外とすんなり納得できた。

よし。もうどこにも行かない。
ずっとクレモナにいよう。

〜引用おわり〜
 

そして次の日。

私たちは、それがこのあとに起こる大きな出来事の前兆だったと知ることになるのです。

つづく

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巨乳と塔とスイーツの街、クレモナ。 https://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12411 https://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12411#comments Sun, 12 Jul 2015 22:41:24 +0000 http://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12411 08~11/MAY/2015 in Cremona 私たちがミラノの次に向かったのはクレモナ。 ここは、バイオリン職人の聖地として知られている場所です。 ストラディバリ、グアルネリ、アマティなど名だたるバイオリン職人が活 […]

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08~11/MAY/2015 in Cremona

私たちがミラノの次に向かったのはクレモナ。
ここは、バイオリン職人の聖地として知られている場所です。

ストラディバリ、グアルネリ、アマティなど名だたるバイオリン職人が活躍した街でもあります。

弦楽器を演奏する人なら一度は聞いたことがあるはず。

ビオラを10年以上演奏してきた身としては行ってみたいなぁと前々から思っていました。
 

クレモナへの電車の旅

クレモナへはミラノから電車で向かいます。
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イタリアの電車はネットで予約できるから簡単です。
これ全部落書き?!
P5081136

のどかな田園風景を抜け、電車で1時間。
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クレモナの街に到着しました。
到着して駅からでるなり、バイオリン博物館の看板がお出迎え。
P5081159

ミラノと違って華やかさはないけど落ち着いた街並です。
P5081165

クレモナの滞在中はカウチサーフィンで知り合った人にお世話になるので、教えてもらった住所へと向かいます。
P5081201
 

今回お世話になるのはミナちゃん。
友達が描いた絵や、絵はがきがたくさん貼ってある可愛らしい部屋に住んでいました。
ミナちゃんの家には4泊滞在させてもらいました。

可愛らしい女の子です。障害のある人のお世話をする仕事をしています。
写真はジャグリングをしているところ。ちょっとした遊びのために買ったみたい。
P5111485
 

クレモナの3T

ミナちゃん曰く、

「クレモナはこの辺の人の間では3Tで有名なんだよ。torrone(名物のスイーツ) ・torazzo(鐘楼) ・tettone(巨乳)で、3Tって言われてるの。私は巨乳が多いとは思わないけど。笑」

世界的にはクレモナと言えば弦楽器職人の街というイメージなのに、地元の人の間ではそんなことで有名なことに驚き。

とにかく巨乳を探して(?)街歩きを開始します。
 

まず簡単に見つかったのはクレモナ名物のスイーツ『トローネ』。
色んな形のトローネがあって、バイオリンの形のもあります。
P5081240

そしてこれが鐘楼。
レンガ作りの鐘楼としてはヨーロッパで一番高い塔です。
P5081243
 

そして肝心の巨乳ですが、それからしばらく街を歩いてみても特に巨乳が多いって感じはしませんでした。
残念。笑
 

ミナちゃんと過ごした日々

私たちがカウチサーフィンでお世話になっているミナちゃん。

ミナちゃんは毎朝、イタリアンエスプレッソコーヒーを淹れてくれました。
イタリアのエスプレッソメーカーは美味しいしフィルターも要らない。日本に帰ったら買いたくなるなぁ。
P5101444

私たちが滞在していたのは平日だったので、ミナちゃんが仕事から帰ってくるまでに夕食の準備。
P5101428

今日はブラジルで買って温存していたカレーを作ります。
もうすぐLCCに乗るから、荷物制限のために荷物を減らしておかないとね。
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そして仕事から帰ってきたミナちゃんと3人でごはん!
カレー美味しいなぁ。失敗がないから安心です。
P5101431
 

仕事が休みの日にはミナちゃんの友達と一緒に街を歩いたり、飲みに行ったりしました。
楽しかったなぁ。
P5101417
 

だいごろの誕生日。

ミナちゃんの家に滞在していた時。
朝目を覚ますと、毎日だいごろがこの一言。

「今日俺誕生日や!」

なにが?!
今日はまだ誕生日ちゃうで。笑

私の誕生日は簡単に完全にすっかり忘れてたくせに、自分の誕生日はアピールしまくってくる。
なんてやつだ。笑

(だいごろが私の誕生日を忘れた記事はこちら▶︎男が女をムチで打つ!!衝撃的なハマル族の成人の儀式
 

そんなやり取りを何度か繰り返しているうちに、だいごろの本当の誕生日がやってきました。

誕生日プレゼントはクレモナ名物のトローネです。
質素だけど、私なんてプレゼントもらってないから、これで十分です。笑
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でも、そんなやり取りを見ていたミナちゃんが私たちを不憫に思ったのか、その日の夜にレストランでピザをおごってくれました。

ありがとう、ミナちゃん。
日本に来たら絶対お寿司いっぱいおごるからねって約束しました。
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つづく

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ミラノの超ツンデレ対応にタジタジです…。 https://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12369 https://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12369#respond Sat, 11 Jul 2015 21:50:29 +0000 http://amonkeybb.sakura.ne.jp/?p=12369 06〜08/MAY/2015 in Milano ベルギーのブリュッセルを無事二人で飛び立ち、 アルプス山脈を超え、 一面の畑を超え、 森を超えて、 イタリアのミラノにやって来ました! 空港からバスで着いた電車の駅がもう […]

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06〜08/MAY/2015 in Milano

ベルギーのブリュッセルを無事二人で飛び立ち、

アルプス山脈を超え、
P5060920

一面の畑を超え、
P5060930

森を超えて、
P5060934

イタリアのミラノにやって来ました!

空港からバスで着いた電車の駅がもう世界遺産にでも登録されてそうな建物でびっくり。
P5060951

でも、なんか駅前の広場の雰囲気があんまり良くないように感じる。
もしかしたらミラノは華やかなイメージとちがって治安が悪いのかな?

公園にはホームレスなのか分からないけど仕事を探してそうな人がたくさんいて、そこらじゅうで寝ていました。
P5060953
 

駅からはメトロに乗って宿のあるミラノの外れへ。
通りにはいかがわしいお店がたくさん。
“Japanese Massage” と書かれたお店もたくさんありました。
うーん、いかがわしい…。
P5070964

同じ通りには商店がたくさんあって、それぞれの店の人に話しかけてみると、経営しているのは中国人、パキスタン人、エジプト人、韓国人、モロッコ人などなど多国籍。
たくさんの人がビジネスチャンスを求めてミラノにやってきていました。
 

これは鍵を付けて駐輪していた自転車の末路。
タイヤ一つでも売ろうという人がいるんだ。やっぱり治安は悪そう…。
P5081117
 

イタリア宿の落とし穴。

メトロの駅から10分ぐらい歩くと宿に到着。
アパートの一画をホステルとして使っているようです。
P5070966

ところで、ミラノでは慎重に宿選びをしました。
旅仲間のケンゾーさんとイクエさんから、ミラノの宿でシーツ代を取られたことがあるって聞いたから。
だから二人が泊まった宿は避けて、一番安かった宿もシーツ代が必要と小さく書いてあったから避けた。
(ふたりのブログはこちら▶ふたりでふらり ゆるりとぐるり

そして、ここなら大丈夫そう、と思って予約したのが “Scream Hostel” という宿。
ドミトリーで一人12ユーロです。
P5081116
 

受付に行くと無表情な女性が出てきて、「宿泊費は前払いね。」と言いました。

”二人で24ユーロですよね?今払います。”

「違うわ。リネン(シーツ)と市税込みで、二人で31ユーロよ。」

え!?

シーツ1.5ユーロ、市税2ユーロが足されて、一人当たり15.5ユーロになってる!
予約画面を確認して、シーツ代が要らない宿を選んだはずだったのに!
なんで?!

“ちょっと待って、予約を確認させてください”

予約した時に送られて来た宿からの自動送信メールを見ると、一番最後にこんな一文が書いてあった。

“linen 1,50 obligatory”

やられた!

予約画面に書いてあったのに見逃してしまったのかな?

分からないけど、確かにメールには書いてある。

「払わないなら他のホステルを探して。ここより安いホステルなんてミラノにはないけどね。」

“じゃあ寝袋を持ってるし、自分のシーツも持ってるから宿のシーツは使わない。”

そう言うと、
「それはだめよ。宿のシーツを使ってもらわないと。」

“どうして?宿で必ず使うものなら、宿代に含めるべきですよね。”

「私はこの宿をもう何十年もやってるけど、シーツ代で文句を言われたのは初めてよ!」

表情がどんどん険しくなる女性。
 

…そんなばかな。
こっちだって何十軒も、たぶん百軒以上の宿に泊まってきてるけど、シーツ代を取られたのなんて初めて。
それに絶対今まで文句を言ってきた人が他にもいるはず。

受付の横の壁を見ると、『シーツ代1.5ユーロ』と書かれた紙がでかでかと貼ってあって、今までの他のお客さんとの散々言い争ってきたのを示しているように見えた。

「だいたい、なんでみんな一泊とか二泊で出ていくの?こっちは毎日のようにシーツを洗わないといけなくなるのよ!」

宿ってそういうものなのに、よく分からない理由で怒りだす始末…。
 

「泊まりたくなければ出ていってくれて構わないわ。」

でも、こっちは予約サイトのデポジットを支払い済みだし、近くに宿はないのでまたメトロに乗らないと行けなくなる。宿を変えると余計に高くついてしまう。

悔しかったけど渋々シーツ代を支払って、チェックインを済ませました。
 

シーツ問題はまだ終わらない…。

でも…

この宿の問題はそれだけでは済まなかった…。
 

おばさんに案内された部屋に入ると、驚いたことにシーツは下の一枚だけ。
上のブランケットと体の間に挟むシーツがない!!

普通は、シーツは2枚あってその間に挟まって寝るのに…。

“何で上のシーツがないの?上のシーツもください。”

「じゃあ追加の1.5ユーロ払って」

“…”

もう話しても無駄だ。
 

その女性は、”No Smoking” って書いてあるのに堂々と宿の中でタバコを吸っているし、すごく感じが悪い。

これがミラノスタンダード?!

はあ…。
 

その後何人かのイタリア人たちにこのシーツ代のことを話したけど、みんなそんな宿はおかしいって。でも、少なくともミラノの安宿の安い順に3軒はみんな、シーツ代が別途必要。

この宿は2泊目以降はシーツ代不要だっただけまだましかも。
イクエさんとケンゾーさんが泊まった宿は、シーツ交換しないのに2泊目以降もシーツ代取られたらしい。
理不尽だ…。
 

ミラノの街を歩いてみる。

次の日。

ミラノで真っ先に向かったのはこれ。
レオナルド・ダヴィンチの『最後の晩餐』がある、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院。
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実はここ、予約が必須。
1回30人で15分毎の完全入れ替え制です。

予約を取るのはすごく難しいらしくて、予約用の代理店まであるほど。
私たちはそんな事も知らずにミラノ入りしたので、朝から電話をかけまくったけど繋がらず、直接行ってみることにしました。

そしたら受付の人に19時半なら予約できると言われました。
当日予約もかなり難しいみたいだけど、無事予約できて良かった!
普段は18時半に閉まるのに19時半まで入れるという事は、人数が多くて特別枠ができたのかな?
P5070998
 

無事最後の晩餐のチケットが取れて上機嫌で宿に帰る道でなにやら人だかりを発見しました。
P5071011

近くに行ってみるとイタリアンジェラート屋さん!
ここはどうも人気店らしいです。

イタリアに来たからには一回ぐらいは食べないとね。
高かったけど買っちゃいました。滑らかで柔らかくて、美味しかった!
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ジェラートを食べる犬。贅沢だなぁ。笑
P5071032
 

さらに、こんなものも見つけました。

ここは銀行。
でも窓ガラスに残っているのは無数の銃弾の跡。
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銀行のスタッフに聞いてみます。

“何があったの?”

「マフィア、マフィア」

イタリア語が分からないのでよく分からなかったけど、この辺りの銀行いくつも狙われたみたい。
昨日の出来事だそうです。
P5081087

やっぱミラノは治安が悪いんだ。。
雰囲気もあまり良くないし、移民で職が見つかってない人も多い。

なんか宿の件もあるし、イタリアは今のところまだあまり好きになれないな…。
 

昼ごはんを作ろうとしてまさかのトラブル。

その後、宿に戻って最後の晩餐の時間までゆっくりしていた時。

「あなたたちだけ分かってないようね。」

突然、宿の女性に話しかけられました。

“??”

「11時から13時は掃除の時間って壁に書いてあるでしょ。今すぐ宿を出て。」

“えっ?!”

指さされたところを見てみると、確かに掃除の時間が書いてあります。

“今日もここに泊まるんだからここにいていいでしょ?”

「だめ。今から掃除するんだから。たった2時間のことだから出て。」

”え?なに?意味が分からない…。”

それに、今まさにお昼ごはんを作ろうとていた所。
ミラノで外食なんてしたら高くつくから、お昼ごはんを作ろうと思って食材も買ってある。
そもそも、この宿を選んだのも、シーツの件があっても泊まったのも、キッチンが使えて食費を節約できると思ったから。

今追い出されたら外食で高くつく上に、昨日買った食材が無駄になる…。

「ほら、他のお客さんはみんな出てるでしょ。分かってないのはあなたたちだけ!」

見渡してみると、確かに他のお客さんは不思議なことに誰もいない。

“でも、掃除をするとは書いてあるけど出ていけなんてどこにも書いてないよ。”

「とにかくそれがこの宿のルールなんだから!掃除を始められないじゃない!」
 

その後は何度話しても平行線。

今まで数えきれないほどの宿に泊まってきたけど、連泊するのに昼間に追い出される宿なんて始めて。
昨日のシーツの件といい、今回の件といい、なんてクセのある宿なんだろう…。
 

でもここで引き下がったらおしまいだ。
苛立ちをぐっと抑えて、交渉に入ります。

お昼ごはんはどうしても作りたい。
せっかくキッチン付きの宿を選んでるんだから。

“ごはん作って食べる間だけ待って。お願い。”

下手に出る作戦。

「困るわ。だって、私は掃除を…」

“30分だけ。お願い。”

「仕方ないわね。じゃあ先に別の場所掃除するわ。」

“…OK”
 

ふう…。
なんでキッチン付きの宿でお昼ごはんを作るだけでこんなに揉めないといけないんだろう…。
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それにしても何なんだこの宿は!!
お客さんがいない方が掃除しやすいのは分かるけど、何も追い出さんでも…。
そこまでして綺麗にするよりも、宿にいさせてもらう方が宿泊客にとっては有り難いことなのに。

自分のルールが当たり前だと思って全然譲らないのが信じられない。
せめてまともに議論してくれればこっちも納得できるかもしれないのに…。
 

そして再び街へ

お昼ごはんを食べた後は、大人しく宿を出てミラノの中心部を観光します。

ここは、ミラノの中心にある大聖堂(ドゥオーモ)。
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細部にわたって彫刻が施されていてすごく丁寧な造り!
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そして大聖堂のすぐ隣にあるのがガレリア。
アーケードが美しい。150年以上も前のデザインだそうですが、古臭さを全く感じさせません。
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高級ブランド店が軒を並べています。
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そしてここにも、オオカミと赤ちゃん二人を題材にしたモザイクが。
セゴビアで見つけた銅像と同じだ!
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全ての道はローマに通ず。
このオオカミと赤ちゃんの謎は、この後訪れるローマで明らかになります。
 


そしていよいよ、ダヴィンチの『最後の晩餐』を見に行きます。

15分毎の厳しい入れ替え制。
時間になると30人ちょうどが入れる個室に入れられ、全員が入ったら後方のドアが閉まってそれから前方のドアが開く。それを数回繰り返し、『最後の晩餐』へと辿り着きました。
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天井画や壁画はフレスコ画の技法で描かれるのが主流ですが、最後の晩餐はテンペラ画で描かれています。
テンペラ画の方が柔軟な表現ができますが、痛みやすい。
最後の晩餐は完成から20年で既にかなり痛んでいたそうです。

さらに、この写真のように戦争で修道院が壊れて吹きさらしになっていたこともあるそう。
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実際に目にした最後の晩餐は噂通り鮮やかさが失われ、見えにくい部分も多かった。
それでも、この絵にまつわる不思議やダヴィンチの試みはすごく興味深くて、15分がとても短く感じられました。
 

そして宿の女性の意外な一面に出会う

今日はだいごろが楽しみにしているサッカーチャンピオンズリーグの準決勝が行われる日。

宿に大きめのテレビがあって、受付の女性が見ていました。
このテレビで見れたら最高なのになぁ、前々から目をつけていただいごろ。

試合が始まる30分ほど前、受付の女性に話しかけます。

“今日はチャンピオンズリーグの日だから、サッカーが見たいです。見せてくれませんか?”
と、だいごろ。

「そんなの知らない。私はサッカーが嫌いだから見ない。」
冷たく言い放つ女性。
 

この近くにサッカーを見れそうなバーはない…。
治安が気になるからあまり出歩きたくない…。

だいごろはかなり意気消沈。
楽しみにしてたのに。

バルセロナ×バイエルンの一戦です。

バルサの試合を球場で見た直後だったから、だいごろのバルサ熱はかなり高まっていて、どうしても見たい。
でも見れない。。

部屋に戻ってがっかりしていた矢先。
 

ちゃーちゃーーーー、ぱぱらぱらぱらぱ
ちゃちゃーーちゃーーー、ぱぱらぱらぱらぱ

え??

これは!

遠くから聞こえてきた、チャンピオンズリーグのアンセム。

テレビの方に走って行ってみると、なんとチャンネルがチャンピオンズリーグの中継に替わっていました。

そして、宿の女性が笑顔で迎えてくれました。
ああ、初めてこの人の笑顔を見た!

「やったー!」と言って女性の横に椅子を持っていくと、「サッカーは嫌いだけど、いいわよ。」と言って笑ってくれました。

この宿に来てからというものずっと冷たく突き放してきたのに、今はちゃんとサッカーを見せてくれて、笑顔まで見せてくれるなんて。
こういうのをツンデレって言うんですね。笑
 

そしてすぐに試合開始。

この女性。根はいい人なのかも。
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サッカーの合間に女性と雑談してみます。

女性の旦那さんが元サッカー選手で、引退後に抜け殻みたいになって、酒に浸る生活になってしまい、それ以来サッカーが嫌いになったそう。

「サッカーでたくさんの人の人生が台無しになるのよ。勉強もしないからロクな仕事につけない。」

だからきっと、この女性が宿の切り盛りをしてがんばって生計を立ててるんだろうなぁ。
人生いろいろですね。

今回はいろいろ揉めたり嫌な思いもしたけど、最後の最後でいい一面を垣間みることができて良かった。

The post ミラノの超ツンデレ対応にタジタジです…。 first appeared on 世界ぽろり旅.

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